PLAとの比較

PLA は、サトウキビ、トウモロコシなどの穀物由来のバイオレジンで、通常の室温環境下ではほとんど分解せず、⻑期間使⽤可能。通常のプラスチックと同様に使用できる非常にすぐれた生分解性樹脂です。
しかしながら、PLA(さとうきび、とうもろこし)原料については、そもそも広大な土地での栽培が必要であり、それを海外で製造し国内に輸送しているのが現状です。
また、PLAの分解が加水分解と微生物分解の2段階に分かれており、コンポスト(温度55℃以上、湿度80%以上)環境下で加水分解しない限り、微生物分解しません。
また、実際のところ、生物学的加水分解はほとんど期待できないのが現状であり、細菌の種類が多い好気性土壌の場合ですら、厚さ1mmのPLA試験片を土壌埋設して分解するのに5年ほどかかるといわれています。

これに対してSHELLIEはコンポスト(温度55℃以上、湿度80%以上)環境下で通常の土中で約11週日で90%以上、分解されることが実験の結果証明されました。
また、穀物を原料にすることは人間の食料確保とのバッティングが課題となっています。
SHELLIEは捨てられるはずだった卵殻を使用しているので、人間の食料とのバッティングとはならず、この点でSHELLIEは完全にサーキューラーエコノミーに寄与しているといえます。

ただし、PLAはすでに30年以上長く使用されてきており、優れた特性と安全性、信頼性が高いレジンです。
よってそれぞれの用途、目的に応じ、適切な選択をすべきであると考えます。

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